飯田橋駅から徒歩5分、150坪の広々とした飯田橋内科歯科クリニックです。当院では「予防を主体とした総合歯科」として、特に定期メンテナンスに力を入れています。最近、「フッ素って体に悪いって聞いたけど…」「子どもに使って大丈夫なの?」というご相談を受けることが増えています。
SNSやネットの情報に不安を感じる方も多いかもしれませんが、どうぞご安心ください。私たちが予防処置で使用しているのは、安全性と効果が世界的に認められた「フッ化物」という成分です。
今回は、この「フッ素」と「フッ化物」の違いや、当院でおすすめしている予防ケアについて、わかりやすくご紹介します。
「フッ素」と「フッ化物」は別物です
まず知っていただきたいのは、「フッ素(F)」と「フッ化物(fluoride)」はまったくの別物だということです。
・フッ素(F)… 単体では毒性のあるガス。生活で直接使うことはありません。
・フッ化物… フッ素がナトリウムやカルシウムと結合した安定した物質で、歯みがき粉や歯科の予防に使われます。
つまり、市販の歯みがき粉や歯科医院で使う「フッ素」は、実はフッ化物=安全に使える成分なんです。
フッ化物の3つのはたらき
フッ化物には、以下のようなむし歯予防効果があります。
- 歯を酸に強くする(耐酸性の向上)
- 初期むし歯の修復(再石灰化)
- むし歯菌の働きを抑える(抗菌作用)
「できるだけ歯を削りたくない」「大切な歯を健やかに守りたい」そんな皆さまの願いに応える、頼れる味方です。
北欧が実証した「予防ケア」のちから
スウェーデンやフィンランドでは、フッ化物の使用が国家レベルで推奨されています。1970年代には日本以上にむし歯が多かったスウェーデンですが、学校でのフッ化物洗口やフッ化物入り歯みがき粉の普及によって、今では“むし歯はまれな病気”とまで言われる国になりました。WHO(世界保健機関)や日本の厚労省も、フッ化物の活用を強く推奨しています。
大人も子どもも、フッ化物ケアを
飯田橋内科歯科クリニックでは、近隣のビジネスパーソンの方々のデンタルケアにも力を入れています。多忙な日々の中でも、効率的で確実なむし歯予防をサポートいたします。
当院では、フッ化物配合歯みがき粉として、ライオンの「チェックアップ」シリーズを推奨しています。むし歯予防に効果的なフッ化物が配合されており、毎日の歯磨きでむし歯になりにくい口内環境をサポートします。
・大人の方へ: フッ化物1,450ppm配合の歯みがき粉を使いましょう。再石灰化・抗菌作用に優れ、むし歯リスクの高い方に特におすすめです。
・お子さまには:年齢や発育に応じた使用量と濃度で、安心して使えます。うがいができるようになってから使用するのが目安です。
年齢 |
濃度の目安 |
使用量 |
0〜2歳 |
500〜1,000ppm |
切った爪程度 |
3〜5歳 |
1,000ppm |
グリーンピース大 |
6歳以上 |
1,000〜1,450ppm |
2cm程度(大人と同様) |
透明性の高い医療サービスと丁寧な説明
当院では、患者さんに安心して治療を受けていただくため、口腔内写真や患者情報を医院と患者さんで共有する仕組みを整えています。これにより、ご自身の口腔内の状態を「見える化」し、治療の必要性や予防の重要性について、より深くご理解いただけます。また、経験豊富な歯科衛生士が常時在籍しており、患者さん一人ひとりに合わせた丁寧なケアを提供するとともに、疑問や不安に寄り添い、わかりやすい説明を心がけています。
地域のかかりつけ医として
正しい知識とケアで、「歯を削らない予防歯科」を始めてみませんか?特にビジネスパーソンの方々の定期メンテナンスを積極的にサポートし、口腔内の健康維持に貢献します。
ご不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。